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アメリカと日本の年金【アメリカ在住者向け】

退職後をアメリカで過ごすのか日本で過ごすのかによって、貯めるべき金額も変わってくるかもしれません。今回は、アメリカと日本に住んだ場合で、どのくらいのお金がかかり、年金はどのくらいもらえるのかについて解説します。

 

退職後の生活費 - 日本

Image credit: 生命保険文化センター 令和元年度「生活保障に関する調査」

生命保険文化センターの「生活保障に関する調査(令和元年度)」によると夫婦2人で老後生活を送るうえで必要だと思われている生活費用は、

  • 最低日常生活費の平均額が月額22.1万円
  • ゆとりある老後生活費の平均額が月額36.1万円

なっています。このデータは、全国(400地点)の18歳~ 69歳の男女個人へのアンケートをもとに作成されています。地方在住の場合には、もう少し少ない金額かもしれません。

 

 

退職後の生活費 - アメリカ

Image credit: U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICS

U.S. BUREAU OF LABOR STATISTICSによると、アメリカで夫婦2人でゆとりある生活を行うには、月額平均$4,180必要だといわれています。

 

Image credit: howmuch

参考までに州別のゆとりあるリタイア時の貯金額をみてみると、大きく異なることがわかります。例えば、カリフォルニアでいくと、リタイア後にゆとりある生活を送るには、$1.5必要だとしていくことに対し、テキサス(TX)では、約半額の$765となっています。

 

 

実際の退職後の生活費

Image credit: Personal Capital

日本とアメリカの退職後の生活費・ゆとりある生活費の「平均」を確認しましたが、個人的には平均は、平均と認識し実際自分がどのくらい必要なのかを計算しなければあまり意味がないようにも思います。

生活費を計算するには、「支出」をトラックする必要があります。日毎の支出をトラックしても余り意味がないため、1年を通じてトラッキングすることによって、年間・月に大体どのくらい自分が使っているのかがみえてきます。

私は一昔前までエクセルなどで管理していましたが、正直手間となり全く続きません。私は Personal Capital で銀行口座・クレジットカードなどを紐付け、簡単にトラッキングしています。実際に自分は何を使いすぎなのか?ということもみえてくるようになり、節約にも繋がります。

Personal Capitalの使い方に関しては、「Personal Capital (パーソナル・キャピタル)の使い方【最強すぎる資産管理サイト】」で解説しています。

 

 

退職後の年金(収入) - 日本

退職後の国民年金・厚生年金の受給額ですが、国民年金で最高78万円/年、厚生年金で男女平均176万円/年となります。月額でいくと合計21万円です。

現在、アメリカ在住の方で過去に日本に住んでおり、国民年金・厚生年金を払っていたという方も退職後に受給を受けることがあります。自分自身の受給額を確認するには、「ねんきんねっと- 年金見込額の試算」から金額を確認しましょう。

 

 

退職後の年金(収入) - アメリカ

アメリカでも日本でいう年金が存在します。Social Securityといいます。Social Securityの平均受給額は下記です。

  • Retired Workers : 約$18,000 /年 (約$1,500/月)
  • Spouse of Retired Worker : 約$9,400 /年 (約$780/月)

Social Securityは、アメリカで10年以上Social Security TAXを支払っていることが条件となります。Social Securityも個人により、金額が異なるため、Social Security ページからアカウントを作成し、確認しましょう。

 

また「【保存版】米国のソーシャルセキュリティ(年金)完全ガイド」でも詳細を解説しています。

 

 

退職後に必要な金額 - 日本

退職後の支出と収入(年金・Social Security)を確認したところで、実際必要な金額、自分自身で貯蓄する必要がある金額をみてみましょう。必要金額は、退職後の収入 - 退職後の支出で計算することができます。

退職後の収入

 

夫婦2人で平均年金受給額を計算すると月額で、21万円受け取ることができます。

 

退職後のゆとりある 老後生活費 … 36万円/月

ゆとりある 老後生活費の平均36万円/月から、年金平均額21万円/月を引くと、15万円/月が不足します。

 

 

退職後に必要な金額 - アメリカ

次にアメリカの場合をみてみましょう。

夫婦2人で平均Social Security受給額を計算すると月額で、$2,280円受け取ることができます。

 

退職後のゆとりある 老後生活費 … $4,180/月

ゆとりある 老後生活費の平均$4,180/月から、Social Security平均額$2,280/月を引くと、$1,900/月が不足します。

 

 

どのくらい貯めればいいの?

Image credit: Life Expectancy for Japanese Men and Women Rises in 2019

日本人の寿命ですが、男性81.41歳・女性87.45歳と世界第一位の寿命です。

 

 

もし65歳でリタイアをした場合を考えてみましょう。男女の男女平均寿命を85歳とした場合、不足金額から20年必要だとした場合、合計3,600万円が不足することになります。これは、日本在住の場合です。

 

もし、アメリカ在住の場合には、$1,900 × 20年間 = $38,000の不足となります。

 

不足分は、すでに貯めているよ!という方は問題ないでしょう。あなたはいかがでしょうか?ここまでの例は、あくまでも「あなた」のケースではなく、「一般的な平均」のケースでみてきました。

 

最も重要なことは、「自分のケース」をしっかり想定することです。それには、下記の質問に回答することで、大体の不足分(貯めるべき金額)がみえてきます。

  • 将来は、アメリカ・日本どちらに住む予定か?(もしくは、他の国かどうか?)
  • あなたの毎月の支出はどのくらいですか?
  • 何歳でリタイアする予定でしょうか?
  • Social Securityもしくは、年金受給額は、どのくらい入ってくる予定でしょうか?
  • 今現在の貯蓄額はどのくらいですか?
  • 現在の貯蓄額から、1-4の回答を元に導き出した回答を引き、不足分を計算することができます。

 

上記を導き出すために必要なツールは下記です。

Personal Capital
https://www.personalcapital.com/

Social Security Estimate Retirement Benefits
https://www.ssa.gov/myaccount/retire-calc.html

ねんきんねっと- 年金見込額の試算
https://www.nenkin.go.jp/n_net/n_net/estimatedamount.html

 

 

どうやってためる?

私も将来に不安を感じ、実際に始めたのは投資です。

  • IRAの開始(S&P500と、個別株を購入)
  • S&P500への投資

 

少しつづですがお金が増えていっているのがわかります。また M1ファイナンス を利用しての投資が私にはぴったりで、プラットフォームもみやすく、手数料無料で投資をすることができます。私が実際に投資している「銘柄」もご覧ください。どのくらい増えたかも確認することができます。大手会社のCharles Scwabも利用していますが、万が一の帰国用のみに、一株だけおいてます。Charles Scwabは初心者には、プラットフォームがみにくく使いづらい印象を受けました(上級者向けです)。

【アメリカ投資】M1ファイナンスが最高な理由【私の投資記録と投資銘柄】」で、詳細を解説していますのでぜひご覧ください。

 

 

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