アメリカのインターネット契約事情【Google Fiberの圧勝】

アメリカで新生活をはじめる場合に必須なのは、「インターネット」。アメリカのインターネット事情は、日本と比較をすると非常に遅く、たまに切れることもあるのが普通なので、急に遅くなってもご心配なく。

アメリカに引っ越してきた当初は、ただ単に価格のみで決めてしまいあとから大きな後悔と、解約時の大きなストレスを抱えることになりました。そんな実体験を解説します。

まずはXfinityで契約をスタート【あとから襲ってくる大きな後悔】

アメリカのインターネットマーケットは、Comcast (Xfinity)が多くのシェアを確保しています。そのもっとも大きな要因は価格でしょう。CableTV.comでもBest Cheap Internetとして一位にランキングしています。

あなたが新規メンバーの場合には、一番安い価格で1年間は$19.99/月で契約することができます（しかしスピードは一番遅いプランです）。多くのプロバイダーが$35が最低価格のところ、Xfinityは$19.99のため多くの人がまずはそのプランを選択するというのが大きな要因です。私も全く同じ理由でXfinityを契約しました。

契約後、大きな後悔が襲ってきました。しかし「1年間は$19.99/月」というコミットメントをしたため、途中で解約をすると解約金を支払わなければいけません。

① インターネットがあまりにも遅い
Work from homeで仕事をしているため、インターネットスピードは非常に重要です。オンラインミーティングは途中で切れる、ページが全く進まないなど、ストレスがありました。インターネットスピードを一つ上にあげても、全く改善されません。Xfinityに問い合わせたところ、技術者を派遣すると言われ、家の状況をみにきましたが、それでも何もかわりませんでした。安いからといって、契約すべきではないと改めて感じた瞬間です。結果的に、プランをあげたりして高くつきました。

② カスタマーセンターでたらい回し

X-finityは、チャットが充実しています。何かあった場合にはチャットで問い合わせることができます。しかし、キャンセルは結局は、チャットの担当者が行うことができずカスタマーセンターに電話をする必要があります。電話のアポイントをチャットで取り付けたにもかかわらず、電話がこないということが10回以上続きました。そして、またチャットにどうなっているのかと10回も問い合わせ、一日中キャンセル対応をしていたこともあります。そしてキャンセルだと言っているのにもかかわらず、窓口担当者が「このプランはお得だよ」などと、キャンセルを留めるセールスが永遠に続きます。

③ 一年後の価格が上がる時にリマインドなし
$19.99/月は、1年間のみです。契約日は自分自身でしっかり覚えておく必要があります。なぜなら、Xfinityから「翌日から金額がかわります」というリマインドは一切ありません。また無自覚にあがった価格から自動更新1年間更新になるため、そのタイミングを逃すと、途中で解約する場合にまた解約金がかかります。

④ 接続に手間がかかる
インターネットを開通する場合には、Xfinityに電話をし回線をオープンにしてもらう必要があります。これは、チャットでは難しく電話でしか対応をしてくれません。

私だけ不満があのかと思いアメリカで有名なクチコミサイトのRedditを確認したところ、他の人も同様のコメントをしていました。

Today I cancelled ALL Xfinity services. Why? Because I am sick and tired of my bill going up. they hook us up with these so called "great" deals that only last a year or two and then wham! Up another $50! When I posted this on the Xfinity forum some so called volunteer locked the message.

今日、Xfinityのすべてのサービスをキャンセルしました。なぜかって？請求額の増加にはうんざりしています。彼らはいわゆる「お得な」プランを提供してくれますが、それは1年か2年だけのもので、その後はドカンとさらに50ドルも増えます。Xfinityのフォーラムにこの記事を投稿したところ、ボランティアがメッセージをロックしました。

インターネット契約前の確認事項

インターネットを契約する場合には、まずは自宅の住所でどこのインターネット業者がサービスを提供しているかを調べる必要があります。BROADBANDNOWというWEBサイトはZIP CODEを入れるだけでその地域で利用可能なインターネットプロバイダーを一覧で表示してくれます。しかしこのWEBサイトでAvailableと出ても、実際にプロバイダーに問い合わせるとAvailableでないことがあるため一つの参考とする必要があります。

興味があるプロバイダーを特定した後は、直接そのプロバイダーにAvailableかどうかを確認する必要があります。

またインターネットを契約する場合には、価格だけに左右されるのではなく必ずスピードチェックサイトで速さを確認しましょう。

・100mbps〜200mbps：主なやりとりは、SNSやメール、テキストという方
・300mbps〜500mbps：Zoomなどのミーティングがある方、動画を多く見る方

100mbps〜200mbpsの場合には、オンライン会議で大きな支障がでます。

Google Fiberへの切り替え【生活が一変】

XfinityからGoogle Fiberへ切り替え、生活が一変しました。Google Fiberは、2016年にGoogleに買収をされました。Googleは「世界中のどこでもインターネットに接続できるようにする」というミッションをもっていることから、Fiberを買収したのでしょう。Google Fiberは現在は急拡大に成長しておりますが、一部のエリアではGoogle Fiberを利用できない地域もあるようです。契約する場合にはお住まいの住所を入力して、確認をしましょう。

RedditでもGoogle Fiberに変更して良かったという口コミがほとんどです。

① 24時間365日対応のチャットサポート
万が一何かあった場合でも、24時間365日対応してくれることは非常に心強いです。細かい質問にもstep by stepで教えてくれました。

② 安定した超高速インターネット

スピードチェックサイトで確認をしたインターネットスピードの比較です。圧倒的に異なるのがわかると思います。Google Fiberを利用することで、インターネットへのギガビット接続による圧倒的なスピードを手に入れることができます。

③ モデムが不要
Xfinityの場合には、モデムとルーターの両方を準備する必要があります。Xfinityだけではなく、ケーブルインターネット会社は全て同様です。モデムは約$50-100です。一方で、Google Fiberはモデムを導入する必要がなく、ルーターのみでインタネットを利用することができます。このシンプルな接続も非常に気に入っています。

Google Fiberの欠点を一つ挙げるとすれば、「価格」でしょう。$70/monthです。しかし最大1 Gig（エリア・住まいにより多少異なる）を考えると、高い価格ではないでしょう。

契約前に速さを試したい方は、Google Fiberを1ヶ月無料で契約をすることができます。解約する場合もしつこい押し売りは一切ないため、安心してください。