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【アメリカ転職 - 完全版】レジュメ(履歴書)の書き方

『アメリカでの転職活動は、なかなか難しい』『面接になかなか進めない』これは、アメリカで転職活動を行なっている日本人だけではなく、アメリカで転職活動している誰しもから耳にすることです。

例えば、アイビーリーグMBAを卒業した友人(英語力はネイティブ)。卒業後の仕事探しのため、転職活動を行ったところ何社応募してもなかなか書類選考が通らない。最終的に応募した企業数は、150社。そしてその中から2-3社面接に進むことができ、最終的に1社からオファー。その企業は、Linkedinからの応募ではなく、リファラル(友人紹介)応募だったということです。

このように、誰しも簡単ではないことがわかります。

私自身も実際、アメリカで転職活動をして実感していることは、『書類選考が難しい』= 面接になかなか進めない、ということです。

履歴書の書き方・書類選考について詳しく解説します。

 

アメリカ転職活動の書類選考

私は現職でHRの仕事をしていたことがありました。そこで知った事実は、一つのポジションに200-300名からの応募があるということです。Linkedin、ヘッドハンター、リファラル、その他のHRプラットフォームなどさまざまな経路で応募があります。

そのため、HRは一つのポジションでも書類選考に割かなければいけない時間は膨大です。多くの企業は複数ポジションの採用オープンしているため、そう考えるとかかる時間はあまりにも多すぎます。

そのため、採用担当者やリクルーターは、応募者追跡システム(ATS)を頻繁に利用しています。ATSは、求人への応募を整理し、漏れがないようにするためのソフトウェアです。Jobscan社の調査によると、Fortune 500企業の98%以上が何らかのATSを使用しています。オンラインフォームやポータルを使って仕事に応募するときは、ほぼ間違いなく応募書類がATSに送られます。

しかし、ATSは単に応募を追跡するだけではなく、応募されたすべての履歴書を解析し、最も関連性が高く、資格のある求職者だけを採用担当者やマネージャに転送するフィルターとしても機能します。

この点は、日本とは大きく異なる転職活動のキーポイントとして押さえておくべきでしょう。

 

レジュメ(履歴書)の書き方

このように応募者追跡システム(ATS)を通過するためのポイントを押さえておく必要があります。応募しているポジションに対して『応募者の合致度は、○○%です。』と表示されるのです。

通常、履歴書のスクリーニングには、職務上のVisaの有無などの、最低資格と仕事の合致度の2つの観点に基づいたスクリーニングがあります。どちらの資格も仕事上のパフォーマンスに関連するものです。

仕事の合致度には次のようなものがあります。

  • 仕事の経験
  • 学歴
  • 職務上必要なスキルと知識

最も重要なことは、Job Descriptionをしっかり読み込み、類似したキーワードを盛り込むことです。

 

① 最低限の資格に基づいた履歴書スクリーニング

最低限の資格とは、候補者が仕事をするために満たさなければならない必須の資格のことです。最低限の資格の例としては、候補者がその国で合法的に働けるかどうかが挙げられます(VISA)。

この点については、履歴書に盛り込む必要はありません。応募時に幾つかの質問事項があげられ、回答しなければいけないことになっています。

 

 

② 適切なキーワードを含む

応募者追跡システム(ATS)が履歴書を「読む」ときにプログラムされていることは、基本的に人間が行うことと同じです。ATSのアルゴリズムは人間のアルゴリズムと大差ありません。ATSを通過できる履歴書を書くには、重要な情報が記載されていて、それを見つけやすいようにする必要があります。

採用担当者は、どのキーワードを検索するかを決めることができます。通常は、仕事を遂行する上で最も重要なスキル、資格、経験、資質などを検索します。エントリーレベルの職種であれば、特定の専攻を意味したり、技術系の職種であれば、特定のコーディング言語を意味したりします。

したがって、ATSを通過したいのであれば、これらの重要なキーワードを履歴書に含める必要があります。ヒント: 募集要項の中で何度も出てきて、要件や職務内容の一番上に記載されているハードスキルを探しましょう。ハードスキルとは、ソフトウェアの種類、方法論、言語など、数値化しやすい能力のことです。(最も重要なキーワードは、職種そのものかもしれません!)

業界によっては、特定の学位や資格も重要なキーワードになります。特に、看護師や教師のように国家資格が必要な分野では、応募する仕事をするのに法的に許可されているかどうかを、雇用者は一目で知りたがるでしょう。

ATSフレンドリーな履歴書を作成する際に、職務記述書の重要なキーワードを特定するのが難しい場合は、のちに記載しますがJobscanを利用するとよいでしょう。

注意事項:キーワードをスキャンするATSは、完全に一致したものしか認識・カウントしない場合があります。そのため、もしあなたが正しい経験を持っていても、システムが求めているものとは異なる言葉を使って書いていた場合、最も適格な応募者の一人として表示されない可能性があります。例えば、あなたが「LSW」と書いていても、ATSは「Licensed Social Worker」をチェックしているので、あなたのレジュメは落とされてしまうかもしれません。(安全のために、フルネームを書いてから、カッコの中に略語を入れてください)。) また、「Excelのエキスパート」と書いたのに、ATSは「スプレッドシートの経験がある人」を探していた場合、あなたの履歴書は採用担当者に届かないかもしれません。ATSが求めているのは、ジョブ・ディスクリプションに書かれている内容である可能性が高いのです。

 

③ キーワードには文脈を持たせる

応募者追跡システムは、重要なスキルや経験があることを認識します。しかし、その経験の強さや価値を解釈するのは、やはり人間にしかできません。そして人間は、あなたが自分のスキルをどのように使ったかを知りたがります。

採用担当者は、募集要項に記載されていたキーワードを、具体的な自分の実績と結びつけずに、ただ取り入れただけでは、何の評価にもなりません。「Owens氏は次のように述べています。「仕事の内容を説明することに集中するのではなく、自分の業績に集中してください。

さらに、重要なキーワードを履歴書に加えるのは、あなただけではないことを忘れないでください。「さらに、重要なキーワードを履歴書に加えているのは自分だけではないことを忘れてはいけません。「もし、みんなが同じ仕事内容や同じ流行語を使っていたら、何があなたを群衆から際立たせるのでしょうか?とオーエンスは問いかけます。答えは、自分だけの実績です。

Resume Worded社の創立者であるRohan Mahtani氏は、「現在および過去の職務内容を説明する際には、箇条書きのポイントが実際の業績であることを確認し、それらを強調するために数字や指標を使用してください」と言います。採用担当者に自分のスキルを伝えるだけではなく、そのスキルをどのように使い、どのような結果になったのかを示すのです。

 

 

④ 応募者追跡システム(ATS) は騙せない

ATSを騙すことはできません。たとえば、キーワードを白抜きで貼り付けたり、仕事内容全体を白抜きで貼り付けたり、キーワードを何度も繰り返したり、「キーワード」と書かれたセクションに仕事内容から様々な単語を貼り付けたりします。

これらは絶対にやめましょう。

キーワードを白抜きにしても、ATSでは同じ色のテキストが表示されるため、すぐにバレてしまいます。たとえ人間の採用担当者があなたの応募書類にフラグを立てたとしても、彼らはあなたが職務記述書の全文を追加したことや、どこかに「セールス、セールス、セールス」と書いただけであることを見抜き、すぐに次の候補者に移ってしまうでしょう。自分がその仕事に適していることを証明できないだけでなく、出世のために不正をすることを示していることになるのです。

もし「キーワード」のセクションを追加することを検討していたなら、それは文脈を欠いていることを覚えておいてください。そのスキルを使った経験を語れないのであれば、それはおそらくあなたの履歴書にはふさわしくありませんし、もしそれがメインキーワードの1つにも当てはまるのであれば、それはあなたのための仕事ではありません。ただし、目的語ではなく、キーワードを豊富に含んだ履歴書のサマリーを文書の先頭に記載し、自分のスキルを文脈に沿って簡潔に表現することは可能です。

 

 

⑤ 正しいファイルタイプを選ぶ

履歴書のファイルタイプに関する議論では、docxとpdfの2つのタイプしかありません。PDFは全体的にフォーマットを維持するのに適していますが、.docxフォーマットはATSが最も正確に解析することができます。ですから、ATSを突破したいのであれば、.docxファイルを使用してください。しかし、指示に従うこと(リスティング広告で特定のファイルタイプを要求されたら、それを与えること)や、投稿の言葉を信じること(投稿でPDFがOKと書かれていたら、それはOKです)も大切です。

また、オンライン履歴書ビルダーの利用を検討している場合は、まず、どのようなファイル形式で出力されるかを確認してください。オンライン履歴書ビルダーの中には、履歴書を画像(.jpgや.pngなど)として生成するものもあるので、注意が必要です。

 

 

⑥ ロボットにも人間にもわかりやすいレジメを作ろう

応募者追跡システムに適した内容の履歴書を作成することに加えて、ATSがその情報を理解し、読みやすい形で相手に届けることができるかどうかを確認する必要があります。

幸いなことに、ATSに適した履歴書のフォーマットは、採用担当者に適した履歴書のフォーマットとよく似ています。人間と同じように、ATSは左から右へ、上から下へと読んでいきますので、それを念頭に置いてフォーマットしてください。例えば、名前と連絡先は一番上に置き、職歴は最新のものから書き始めます。見にくい履歴書では難しいのです。

一般的な履歴書のフォーマットには、時系列コンビネーションファンクショナルの3種類がありますが、ATSは最初の2つのフォーマットを好むようにプログラムされています。採用担当者も、時系列と組み合わせのフォーマットを好みます(テーマが見えてきましたね)。「私にとっては、その人のプロとしての成長を示すストーリー性が重要なのです」とオーエンスは言う。機能的な履歴書では、そのストーリーがわかりにくく、応募者追跡システムも混乱してしまいます。明確な職務経歴書がないと、ソフトウェアはテキストの各セクションをどのように分類したらよいかわかりません。

ATSに対応した履歴書を作ることは、採用担当者にとっても読みやすい履歴書を作ることにつながります。

 

 

 

⑦ 凝ったフォーマットは使わない

高価な履歴書テンプレートや重厚なデザインのカスタム履歴書は捨てたほうがいいでしょう。
ほとんどのATSは、履歴書に関連するキーワードをスキャンするために、文書をテキストのみのファイルに変換します。そのため、よくても派手なフォーマットは失われてしまいます。最悪の場合、ATSは重要な情報を引き出すことができないので、人はあなたの素敵なデザインに目を向けることも、あなたが実際に仕事をするのにふさわしい経験やスキルについて読むこともできないかもしれません。

例えば、下記のようなレジメです。

ATSに通すと結局は、下記のようになります。

 

凝ったデザインの履歴書は作成に時間がかかる上に、結局は採用担当者・ATSからはウエルカムではないため、できるだけシンプルな履歴書にしましょう。

 

 

応募前には、JobScanを利用

私は応募をする前には、必ずJobScanというシステムを使っています。

 


Jobscanソフトウェアはオンラインのキーワード分析ツールで、求職者に特定の求人情報に履歴書を最適化する方法を教えてくれ、雇用主が使用するトップの応募者追跡システムを攻略します。使い方はとても簡単で、自分の履歴書からテキストを1つのフィールドにコピー&ペーストし(または履歴書をアップロード)、求人情報からテキストをもう1つのフィールドにコピー&ペーストして、大きな青いScanボタンをクリックするだけです。

 

私は基本的に無料のプランで利用をしていましたが、集中をして転職したい時期には、有料プランを1-2ヶ月のみ契約していました。有料プランは2つで、一つは、1ヵ月49.95ドル、もう一つは、3ヵ月89.95ドルです。

JobScanを利用する前は、30社応募しても面接に一つも進めませんでしたが、実際に利用をしてからは、10社に2社は面接に進むことができています。

そのため有料プランは少し高いですが、職を得るということに引き換えると投資すべき金額です。

 

なかなか簡単ではないアメリカの転職活動。しかし、このように実際の裏を攻略することにより、面接への率をあげていきましょう!

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