お金の勉強をする前は、将来がとても不安でした。「仕事が急になくなったらどうしよう」「将来お金がなくて、老人ホームにも入れなかったら老後はどうなるのだろう」こんな漠然とした不安が付きまとっていました。お金の心配をしすぎると、挑戦することもできなくなってしまい、結果的に人生を楽しく過ごせなくなってしまいます。
アメリカにきてお金の勉強をし始めました。自分の収入・支出をしっかりと把握できてからは、不安が減りました。1年間でどのくらいの支出があるかわかりますか?どのくらいの収入があるかわかりますか?何にもっともお金を使っているかわかりますか?こんな問いに答えられる人は実はとても少ないと思います。
かくいう私も数年前までは、答えられませんでした。まずは自分のお金の出入りを把握し、お金に色をつけましょう。本当に今、現金として必要な金額を把握し、それ以外は安全なETFに投資をすることにより、お金がぐんぐん伸びていきました。
目次
生活防衛資金(エマージェンシーファンド)とは?
生活防衛資金(エマージェンシーファンド)という言葉は、聞き慣れない方も多いかもしれませんが、投資を行なっている人の間では一般的な言葉です。投資を行なっている人は多くの人がお金をしっかりと整理し、お金に色をつけています。
生活防衛資金(エマージェンシーファンド)とは、以下のような多額の予期せぬ出費に備えて、すぐに取り出せるように銀行口座にお金を積み立てておくことです。予期しない場合のためにお金を準備しておくということです。アメリカでは、「Emergency Fund(エマージェンシーファンド)」と呼ばれ、緊急資金と訳することができるでしょう。
- 失業
- 予期せぬ医療費
- 予期せぬ家の修理
- 車のトラブル
生活防衛資金(エマージェンシーファンド)を準備することは、理にかなっています。ローンを組んで金利を払うのと、生活防衛資金から支払うのは、明らかに生活防衛資金から支払うことがよいことがわかります。ローン・借金の金利は非常に高いです。借金から抜け出すための最初のステップは、これ以上借金をしない方法を自分に与えることです。
私たちは、住宅購入や新車購入、結婚式の費用など、他の目的のために貯金をします。緊急時のために別の資金を用意しておくことは賢い方法ですし、安心感にもつながります。
一般的な生活防衛資金額
目標とする貯蓄額は、収入や支出によって異なりますが、一般的には3〜6カ月分の支出をカバーできるように貯蓄することが目安と言われています。例えば、フリーランスのような形で仕事をしている場合などは、もう少し必要になるかもしれません。
生活防衛資金は、何かあった場合に生活をすることが難しくなるから必要であり、そうでない場合には必要ありません。緊急の場合でも不労所得がある場合などは、準備の必要はないでしょう。
生活防衛資金を始めるステップ2つ
生活防衛資金を始めるステップ2つをご紹介します。私自身はこの方法で適正金額を計算し、預けるべき銀行口座にお金をおいておくことにより、いざというときの心配が格段に減少しました。
① 生活防衛資金の適正金額を知る
実際自分がいくら必要かを把握するためには、自分自身の毎月の「収支」を理解している必要があります。
生活防衛資金を把握するためには、ざっくりと下記の金額を把握しておきましょう。
- あなたの収入
- 家族が得た収入
- 税金
- 借金・ローン
- 光熱費
- 通信費(インターネット)
- 携帯代金
- 医療費
- 保険料
- 交通費
- 旅行費
- 食費
- 子供にかかる費用
- そのほか雑費
上記内容をHome Budget Calculatorで入力をすると、あなたの生活防衛資金の適正金額を計算することができます。
自分の資金を把握するのは、なかなか難しいため、私は Personal Capital を利用して自動的に自分自身の収支をトラッキングしています。Personal Capitalを利用することによって、毎月いくら使っていて、何に使っているのかということを把握することができます。無料で利用できるPersonal Capitalですが、アメリカでは非常に人気で私もPersonal Capitalを使い始めたことによりお金の不安が減少しました。
まだ利用をしたことがない方は、ぜひ試していただきたいです。
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② 生活防衛資金を貯蓄する口座
どこに溜めておくかは非常に重要です。貯めておく口座のため、金利が高いに越したことはありません。私はChecking Accountと、Saving Accountの銀行口座を異なる銀行で作っています。Checking Accountは、すぐにお金を取り出せるように、ATMがどこにでもあるCHASE銀行。Saving Accountは、オンライン銀行で金利が非常によいMarcus by Goldman Sachsです。どちらも無料で口座を作ることができます。
Marcus by Goldman Sachsは、他のSaving Accountと比較をしても金利が非常に高いのでおすすめです。
またお金を引き出す場合にも、1-3日で引き出すことができることも安心です。
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生活防衛資金の定期的な見直し
環境が大きな変化をすると生活防衛資金を見直す必要があります。最近、結婚した、子どもが産まれた、引っ越しをしたなどの場合には、金額を見直しましょう。
またそんなに3-6ヶ月も貯める余裕がないよ!という方は、毎年少しづつからでも始めてみましょう。そうすると、お金の不安がどんどん減っていきますよ。