日本の医療費と異なり、アメリカで病院に行った場合、高額の医療費請求書でパニックになることもあるでしょう。
パニックにならず、医療費を削減し、公正な支払いを実現するために必要な内容をご紹介します。
給付金の説明(EOB)を理解する
EOBとは、Understand Your Explanation of Benefits の略です。医師の診察を受けてから4週間後に、給付金の説明(EOB)が郵送されてきます。給付金の説明は請求書のようなもので、治療のためにいくら請求されたか、また、なぜ特定の種類の治療を受けたのかが記載されています。
① EOBは請求書ではありません。
EOBは、領収証のようなものです。EOBを通じで、支払意を行うことができません。EOBは保険会社から送られてきます。同じ病院から診察内容により、複数のEOBを受け取ることがあります。
② 請求書とEOBを比較してみましょう。
病院から受け取る請求書が正確であることを確認します。項目別に、詳細が記載されていない場合には病院に問い合わせましょう。これらの請求書とEOBに記載されている内容を比較します。
③ 最初のEOBは保険会社からの支払いを反映していない可能性があります。
最初のEOBは保険会社からの支払いを反映していない可能性があるため、保険会社に必ず問い合わせましょう。また受け取ったEOBに対して申し立てをする期日も記載されているため、交渉を行う場合、期間内に行う必要があります。
医療費請求書には独自の専門用語で書かれているため、厄介です。ただすべての処置は、保険会社からの回収を容易にするためにコード化されています。請求書に記載されている医療コードの意味をオンラインで検索することができます。実際に受けた治療のために請求されているかどうかを調べるために、その意味を自分の処置と比較することができます。
EOBの間違いは、驚くほど一般的です。
矛盾を発見した場合は、医師、病院、または保険会社に連絡してください。料金について質問し、正確な新しい請求書を請求してください。
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保険料の交渉
保険に加入していない場合は、より高い料金を請求される可能性があります。あなたが受けたケアの公正な市場価格を調べる必要があります。市場価格はインターネットで「あなたの治療内容 + average cost」と検索できます。
この情報を入手したら、請求部門に連絡して、より低い支払い額を交渉しましょう。アメリカでの医療費の交渉は当たり前のため、臆すことなく進めましょう。
Medicaidの資格がある場合
Medicaidは、主には低所得者向けの医療保険制度です。ただ妊娠中の方なども対象となります。
- 低所得者
- 家族(扶養家族を持つ親)
- 妊婦の方
- 特定の障害や重度の健康状態にある方
- 高齢者
住んでいる州によって、請求書の全額またはほぼ全額が支払われます。詳細については、お住まいの州のメディケイドプログラムにお問い合わせください。
覚えておくこと
高額の医療費に直面したときには、これらの項目を覚えておきましょう。
- 保険会社は、医療提供者と常に交渉しています。あなたにもできます。そんなことをしてもケチだと思われることはありません。
- あなたが支払う余裕がない請求書を受け取ったら、すぐに請求部門に電話しましょう。請求書が滞納になると交渉が難しくなります。
- 礼儀正しく、冷静さを保ちましょう。また交渉では相手にしっかり配慮しましょう。失礼な人を助けたいと思う人はいません。
- 交渉できるのは医者代や病院代だけではありません。歯科治療やラボの費用も交渉できます。