アメリカで生きる上で非常に大切な「クレジットスコア」。
クレジットカードの申請・アパートの入居審査・家、車や不動産の購入、はたまた企業入社のリファレンスなどでも、クレジットスコアが調べられます。
「クレジットスコアはクレジットヒストリーを基に個人の信用度を数値化」したものです。
クレジットヒストリーがない、もしくはクレジットスコアが悪いと、信用がないと判断させ、通常よりも多めのデポジット（保証金）を要求されたり、契約ができなかったり、オファーがでなかったりといったことに大きな影響を及ぼします。そのため、クレジットスコアを早くアップさせるためのコツを知り、着実にアップさせましょう。
目次
クレジットスコアアップのために知っておくこと
クレジットスコアを上げるにもまずは、自分が今どの位置にいるのかという現状把握をしましょう。レポートの信用調査会社の3大大手は、Equifax、Experian、TransUnionです。各社へ登録して無料でクレジットスコアを確認することができます。
もしあなたが家を購入したい場合、売主はあなたのクレジットスコアを調べたいため、これらの信用調査会社からレポートを購入します。
私は通常、3大大手信用調査会社のスコアが一度で確認できる「Credit Sesame」「Credit Karma」に登録をして定期的に確認をしています。
クレジットスコアとは、お客様の信用リスクを表す3桁の数字で、通常は300から850の間で設定されます。クレジットスコアは、お客様の支払い履歴、負債額、クレジットヒストリーの長さなど、クレジットレポートに記載されている情報をもとに算出されます。
Experianによる点数と評価の割合です。一般的には、670点以上がGoodとされているようです。たとえば、特典が高い審査が厳しいクレジットカードなどは、750点以上が求められます。そのため、スコアは高ければ高いほど有利と言えるでしょう。
信用調査会社からスコアを取り寄せる場合には、スコアには影響しません。一方で、クレジットカードの申し込み、ローンを組む、家を借りるなど、顧客が信用調査会社からあなたのクレジットスコアを確認するときには、スコアに影響します。これが重なるとスコアが低くなるため、注意しましょう。
① 支払い期限を守る
請求書を期日通りに支払うことは、スコアアップのために最も重要なことです。貸し手にとっては、クレジットカードの支払いが滞りなく行われているということは、その人にローンを組んで返済する能力があるということになります。光熱費、学生ローン、医療費など、すべての請求書を期限内に支払いましょう。
カード発行会社では、ウェブサイト上でリマインダーを設定することができ、メールやプッシュ通知を受け取ることができます。また、GoogleやOutlookのカレンダーに通知を設定したり、するのもよいでしょう。期限内に支払えば、それだけ早くスコアが改善されます。時間が経てば経つほど、支払い遅延などのペナルティは少なくなります。
万が一、遅れてしまった場合には、仕方ありません。今後はないようにリマインダーなどを設定しましょう。
② 一度に多くの口座を開設しない
クレジットスコア分析会社のFICOによると、新規金融商品の申し込みや与信限度額の引き上げ依頼などの信用照会の件数と、新規口座開設の件数を調べています。スコアにダメージを与えないためには、本当に必要なものだけを申し込むようにしましょう。また新しいカードが欲しいが、審査に通るかどうかわからない場合は、オンラインでPre-Qualification（事前審査）フォームを提出することができます。事前審査フォームは何度でも提出でき、クレジットスコアに影響を与えることはありません。
③ クレジット利用率に注意
クレジット利用率（CUR）とは、クレジットカードの総残高を総利用可能額で割ったものです。例えば、Experian社によると、平均的なアメリカ人は、4枚のカードで22,589ドルの与信枠を持ち、6,028ドルの残高があります。この結果、CURは約27％となります。一般的に、合計のCURを30％以下に抑えることを推奨しており、10％以下であればさらに良いとされています。
しかし全く利用しないこともよいとはされません。複数クレジットカードを持っている場合には、支払いを分散させ、それぞれのクレジットカードの利用を30%以下にすることがスコアアップに役立ちます。
④ クレジットカード限度額の交渉
③で解説の通り、利用限度額の30%におさめることはクレジットスコアアップにつながります。毎月の利用額が限度額の30％以上になってしまっている場合は、限度額をアップすることが一つの手となります。クレジットカード会社に連絡して、交渉してみましょう。交渉は、クレジットスコアに影響しません。給与が上がったなどのときには、チャンスです。
⑤ クレジットヒストリーなしならセキュアード・カード
セキュアード・カードとは、クレジットヒストリーがない人や、ヒストリーに傷ついた人のためのクレジットカードで、利用者に返金可能な保証金を預けてもらい、その保証金をカード発行会社が口座が閉鎖されるまで担保として保有されます。
カードが発行されたら、ここからクレジットヒストリーの構築が始まります。今後のクレジットカード取得のためにも、良いヒストリーを築くことが重要です。