アメリカにきてきてから、10回ほど引越しました。日本と勝手が異なることもあり当初は苦労しましたが、10回も引越しをすると今ではかなり慣れました。
アメリカでの引越しの注意点など、ご紹介します。家の購入となるとまたステップが異なると思います。ここでは、レントという観点での家探しをご紹介します。
シェアがスタンダード
日本で誰かとシェアルームをするという経験がありませんでした。
ただアメリカにきてから、シェアルーム・シェアハウスというのがあまりにもスタンダードだということに驚きました。人と一緒に住むなんて!と最初は驚いたものですが、完全に慣れました。ただ育った環境により、どのように部屋を綺麗に保つかどうかというのは、大きな違いがあります。
基本的に日本人・ドイツ人は綺麗好きだと世界中で有名な話のようです。何度も周囲から「日本人だから綺麗好きだよね」と言われました。私は潔癖というほどではないですが、すごく綺麗好きというほどでもありません。そんな私の部屋に対しての清潔度が、非常にレベルが高いということに、日々驚かされています。
友達ができる
日本の友人は、シェアルームをすることがストレスだという人が多いです。なぜなら、綺麗好きというか、ルームメートが部屋を散らかしたり(家で靴を履く、床にゴミを捨てる、ゴミの分別をしないなど)、自国の料理をする時にスパイスがきつくて家中が、カレーの匂いになるなど有名な話です。
ただ一緒に住んだ人は、毎日会う分、学校の友人のように縁も深くなります。友達を作ることが簡単ではないアメリカでできた、ルームメートはかけがえのないものです。個人的には、色々な文化を知ったり、他の国の友人を作る良い機会のため、ルームメートは日本人以外を選ぶようにしています。
不動産業者を使わない
ここアメリカでは不動産業者を使うのが一般的ではありません。
英語が苦手な日本人・駐在員などは、アメリカを拠点としている日本人の不動産業者を使っている話はたまに聞きますが、スタンダードではないでしょう。有名なサーチサイト順にご紹介します。
Facebook Rent / Housing Group
少し前までは、craigslistが最も有名だったように感じます。
ただここ1-2年でFacebookのRent / Housing Group (エリアの名前 + Rent groupなど入れるとヒットされます) や、Facebook Marketplaceが最も探しやすいと感じます。
「ルームメート募集」など個人がポストをして、興味があれば、その物件をみにいき、相手も自分を選ぶといった具合です。内覧の際、お互い、ルームメートとして適しているのかというのを見極めることは重要でしょう。
craigslist
老舗のアパートメント検索サイトといえば、craigslist。
FacebookのRent / Housing Group にポストされるアパートメントが最も多いですが、年配の不動産王のような人たちはまだまだcraigslistを利用しています。たまに安くて、立地もよい、掘り出し物件があったりします。
Trulia
2005年に立ち上がったスタートアップ企業です。日本のスーモのような存在。
みやすいインターフェイスになっていることが特徴です。検索できる情報が非常に豊富で、周辺の物件・平均料金、交通量などほぼ全ての情報がクリアに掲載されているサイトをいえるでしょう。
Apartment.com
こちらも日本のスーモと同じような位置付けですが、tuliaほど、情報が豊富でないものの、1992年に立ち上がった会社で、この業界ではtuliaより知名度があるかもしれません。
情報量でtuliaに追い越され気味ではありますが、tuliaに載っていない物件情報もみることができます。
冷蔵庫・コンロ・洗濯機・オーブンはアパートに完備
アメリカでの引越しでもっともよいところは、冷蔵庫・コンロ・洗濯機はアパートに完備されている点です。(オーブンは部屋によります。古い家はない場合もあります。)日本の場合には、引越しの度に、必ず個人で購入する必要がありました。その点、引越しを10回ほどしても身軽に引越しできる感覚があります。またfurnishedと呼ばれる、全ての家具がついているアパートも多いのが特徴です。
ベット・ソファー・テレビ・皿・タオルなど本当に全てです。私は9回目の引越しまではそういった家に住んでいました。
評判を確認しよう
特に知らない国・エリアに引っ越す場合には、安全なエリアでない場合もあります。そのため事前にApartment Ratingsでチェックをしましょう。非常に便利なwebサイトです。
契約に必要なもの
日本と異なるものは、アパート契約の際にクレジットスコアが必要なところです。大家が個人の場合には必要ありませんが、法人が管理しているアパートの場合には、大抵必要です。
クレジットスコアは700以上あると信用が高いと言われています。いくら以上でなくてはいけないという基準はアパートメントによりますが、その点、事前に頭にいれておきましょう。
注意しよう
個人的には経験をしたことがないのですが、友人の数名から聞いたことがある話です。契約が決まって引越しの前にdeposit (敷金)を払った後に、引越しがNGだと言われたケースがあるようです。
そしてdepositが戻ってこなかったということを聞いたことがあります。大きなアパートメントで管理人がいるようなところは問題ないと思いますが、大家が法人ではなく、個人の場合には特に気をつけた方がいいでしょう。
家えらびは、非常に重要です。多くのアパートは、入居前に何ヶ月リースにするかということを選びます。ただ個人が管理しているアパートメントの場合には、month to monthといって、1ヶ月ごとの契約が多いです。
そのため、少しでも失敗した、と思ったらすぐに新しい場所を探すことをおすすめします。入居前には必ずリース期間を確認しましょう。
引越し用語
家探しをするにあたり、日本で使っていたカタカナ英語が、アメリカでは通じないということを覚えておきましょう。
(日本)マンション → (アメリカ)コンドもしくは、ビルディング
(日本)部屋 → (アメリカ)アパートメント
(日本)ワンルーム → (アメリカ)Studio (スチューディオ)