日本に住んでいた時は、ピルを飲んだことがなかったけれども、アメリカでは多くの女性がピルを服用しています。ピルは、英語では Birth control pillと呼びます。
アメリカで無料でピルをゲットした方法について解説します。
日本とアメリカのピル内服率
2019年の国連人口部の統計による日本とアメリカのピル内服率です。非常に大きな差があります。ちなみにカナダ・ドイツでは、内服率は40%を超えています。
- 日本 0.9%
- アメリカ 11.4%
ピルは、避妊目的で使用されることが多いですが、月経不順、月経痛の改善として服用する方も多いです。日本ではどちらかというと、後者の理由として摂取している方が多い印象を受けます。
アメリカでは性暴力も珍しくなく、自分自身を守る手段として幼少期から性についてしっかりと教育を受けます。そのため男性主導の避妊だけでなく、ピルを内服し自分を守ることが重要となります。
非営利団体 Planned Parenthood
望まない妊娠・出産や、性病の拡散を防止するために設立された非営利団体 Planned Parenthood。アメリカの至る所にあります。
カリフォルニアのPlanned Parenthoodでは、「学生」「SSN(ソーシャルセキュリティ番号)なし」「低所得者」の場合には、下記を無料で処方してもらえます。私は学生のときに訪問をしており、ピルがなくなったら定期的に訪問し、2-3ヶ月分のピルを受け取っていました。実際パスポートを提示したのみで他の証明は求められませんでした。
- モーニングアフターピル処方
- 低用量ピル処方
- 人工中絶
- 性病検査と治療
州により無料となる人の対象が異なるようなので、事前に確認してから訪問しましょう。
Planned ParenthoodのWEBサイト:https://www.plannedparenthood.org/
もし「学生」「SSN(ソーシャルセキュリティ番号)なし」「低所得者」の対象にならない場合で、保険を持っている場合でも安くピルを受け取ることができるようです。持っている保険の種類によって適応されるかどうかが異なるため、事前に電話をしてから訪問しましょう。
Planned Parenthoodでの診察
訪問はWEBサイトから予約をします。
実際、どんな診察をうけるのかドキドキしながら診察室で待っていたら、まずは尿検査を受ける指示があります。そのあと、性に関しての質問を医師から受けます(Planned Parenthoodのほとんどの医師は女性でした)。
・初体験の年齢
・パートナーはいるかどうか
・最近sexをしたのはいつか
・どんなsexをしたのか
・直近で何人とsexをしたのか など
また英語が苦手な場合には、その旨を伝えると通訳者をつけてくれます。通訳サービスのようなところに医師が電話をして希望の言語を伝えると、その言語の通訳者が電話越しに通訳してくれるので安心です。
最終的には半年分のピルをもらうことができました!ピルをなくなって同じPlanned Parenthoodにいくと診察なしでピルをもらうことができます。もし別のロケーションのPlanned Parenthoodに行った場合には、また尿検査からはじまります。
「オンライン避妊薬」The Pill Club
新しいスタートアップのThe Pill Club は、オンライン上で健康状態に関する回答、病歴を入力するだけで、オンラインでピルが購入できます。通常ピルを購入する場合には、医師の診断が必要となり$35-250程度のコストがかかりますが、Pill Club は保険なしで、$9(送料無料)で購入することができます。
$9(送料無料)の中には、ピルだけでなく、タンポン・モーニングアフターピル・かわいいお菓子・スティッカーも含まれており、そう考えると驚くほど格安です。
アメリカに住む1,900万人がピルを購入するには難しいエリアに住んでおり、そういった人たちを助けたいおもいからThe Pill Club は設立されました。
ぜひ利用してみてはいかがでしょうか?